藤と野草を天ぷらにした話

最近植物全体に関心を持ち始め、その中でもちろん食べてみたいなと思うものもいくつかあったりして。まあそんな中で藤について調べ、毒がある事と食べれるという事を知り、季節になったら絶対食べてやろうと思い数ヶ月、やっとこさ藤の季節が来たので、さっそく伝手を使って藤をもらって来た。
藤の花の食べ方を調べるとおひたし、天ぷらがよく出てくるので


そんな藤を


今日は


なんと


天ぷらにですね。
って事で作ったのがこちら

(左のはみ出てるのが藤)

野草を食べるという行為を長らくしていなかったので、比較も兼ねてよもぎセイタカアワダチソウカラスノエンドウ、たんぽぽの花、菜の花、葛の新芽も一緒に天ぷらにしました。揚げ物なんていうクソめんどくさい事を少量の藤のためにするのも勿体無いよな。という理由もあったりする。

 

味としてはなんとなくそんな気がしてたけど油と衣に負けて藤の味がしなかった。天ぷらはクセも味も灰汁も強い野草には合うけど薄味だと素材の方が負けますね。

 

塩茹した藤も食べたんですが、味はあっちの方が全然しましたね。と言っても茹でた方もそこまで味が強いというほどでもなく、癖がなくてそこまで味があるというほどでもなく、菊に近い部分があるが味の濃さでいうと菊の1/3ぐらいの主張の弱さだった。そして食用菊が食べたくなった。

 

甘みがあるなんて記載をいくつか見つけたのでその辺を楽しみにしていたんですが、甘さもそこまで感じなかった。生のビオラの方がまだ甘い気がする。

茹ですぎた可能性もあるけれど、レクチンが含まれてるらしいから加熱が不十分だと食中毒起こす可能性もあるし調べても茹で時間出てこないしその辺りの見極めをするには私にはまだレベルが足りない。

 

ただ、おそらく美味いとされているのは藤の花ではなく豆の部分で、花は桜の塩漬けとかああいうのと同じで、見た目と愛らしいものほど食べたくなるみたいなそういうものである気がするので、興味が持続していたら次は豆の方を食べてみたいなと。しかし毒素的にも豆の方が強いみたいなので今回以上に気をつけたい。

 

今回、食べ終わって少しして頭痛はあったんだけど、そもそも食べる前から頭痛くて薬飲んでたから藤の毒の影響なのかシンプルに薬が切れたのかわからない。主な症状は下痢とか吐き気な気もするし......ひとまず言えることは体調が芳しくない状態で毒素の含まれる食品は本来口にしない方がいいということ。経過観察できないのも勿体無い。everyday調子悪いとこいう時も不便だなと気づいたのでもうちょっと元気な人間でありたい。

 

ちなみに、たんぽぽの花と菜の花はちゃんと味がした。あとセイタカアワダチソウは今回初めて食べたんだけど、よもぎよりも味が強くて苦味っぽいのがあって面白かったですね。セイタカアワダチソウってこんな味だったんだなと。

 

花も食べてるらしいから時期になったら試してみたい。去年花の時期に同じこと思ったけどめんどくさくなってやめたので今年も同じようにスルーしてしまう可能性が高いけれど。

よもぎと葛の新芽はまあ安定の味というか特筆する事はないなと。と言うか安定の味しか感想がないんですよね。

あとこれは切り花として飾って3、4時間しか経ってないのにもう若干へたれて来た藤。藤は切り花には向かないと聞いてはいたけれど、想像より萎れるまでの時間が短かかった。お酒入れると長く持つというから入れてもこの持ちである(このあとさらにお酒を足したらちょっとだけ元気になった)

今回、藤の花を改めてみたり飾ったりして藤って結構香りが強いという事を知った。元々植物に関心のないタイプだったんだけど、最近気にするようになって興味を持って接していると色んな発見があって面白い。

それと毒素についてまだ調べられてないので、近々藤に含まれる毒素を一つ一つ調べてまとめたいなと思っている。実際やるかは別としてね。